高田製薬は、アレルギー性鼻炎治療剤フルチカゾンフランカルボン酸エステル点鼻液27.5μg「タカタ」56/120噴霧用を限定出荷の対象品目に加えることを決め、8日付で医療関係者向けサイトに案内を掲載した。他社の同種同効薬が限定出荷となったことや、製造委託先の製造遅延の影響などで、需要が増加していることを理由に挙げている。同社が医療関係者向けサイトで公表している情報によると、今回の対象製品を製造しているのは日東メディック。
●能登地震の影響などで製薬各社に続き
フルチカゾンフランカルボン酸エステル点鼻液27.5μgを巡っては、日東メディックが5日付で、限定出荷とすることを医療関係者向けに周知。限定出荷の理由として「イスラエル情勢の影響等による原薬調達が不安定だったことに加え、能登半島地震の影響で生産計画に相当の遅れが生じた」ことを挙げていた。同剤の製造を日東メディックに委託している企業も、7日までに同剤を限定出荷とする措置を取った。【日刊薬業】