【無料公開】八代の薬局、医薬品散乱で断水も

熊本地震 半分の人員体制で開局継続

2026/7/29 15:02
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28日夕の地震発生直後、物品が散乱している薬局内(村田氏提供、写真の一部を加工しています)

 28日に発生した熊本地震で、これまで熊本県内では20軒以上の薬局で被害が明らかになっている。震度6強を観測した八代市の「クスノキ薬局にしき町店」では、強い揺れで物品が散乱し、断水状態が続く。一方、近隣の診療所が診療可能であるため、出勤できるスタッフで地域住民の不安に寄り添いながら業務を継続している。同薬局を運営するCISファーマシィの村田圭介取締役副社長が取材に応じた。

 村田氏によると、同薬局がある区域では電気、ガス、水道などライフラインに支障はない。一方、薬局2階の検査センターで水漏れが発生。断水でトイレが使用できない状態が続いている。

 薬局内では棚が倒れ、医薬品などが床一面に散乱した。各スタッフの自宅も物が散乱していることから、29日は出勤可能なスタッフが対応し、通常の半分程度の人員体制で営業しているという。村田氏によると、同社が県内の人吉市や水上村などで運営している4店舗のうち、にしき町店の被害が最も大きかった。

●人吉では医薬品流通に懸念、高速や国道通行止め

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強い揺れで棚が横倒しになった薬局内(村田氏提供)

 村田氏は人吉市内にある御薬園店の管理薬剤師で、人吉球磨薬剤師会の会長でもある。同薬剤師会では過去の豪雨災害の教訓から災害対策に力を入れており、今回もアプリを活用し発災から1時間程度で、各薬局に営業に支障が出るほどの被害はないことを把握できた。

 村田氏が危惧するのは、今後の医薬品流通だ。人吉地域は山に囲まれ、物流拠点の八代地域とをつなぐ高速道路、国道は通行止めとなっている。また卸からも「物流システムが故障して物が出せない状況」との情報が入っているという。村田氏の薬局では10日程度は現在の在庫で賄えるというが、「人吉への医薬品の通常納入は未定」と述べた。ただ鹿児島方面に向かう迂回ルートは現在も通行可能という。

 村田氏は、連日35度を超える猛暑が続いていることも懸念している。「夜になっても涼しくならない」とし、地域住民の熱中症への対応も急務と述べた。(小泉 壮登)

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