特集災害と闘う

【無料公開】能登地震、非会員にも「派遣薬剤師」参加呼びかけ

都薬、人材確保に苦慮

2024/1/12 19:37
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都薬・髙橋会長

 東京都薬剤師会は12日の会見で、能登半島地震への薬剤師派遣を継続的に実施できるよう、非会員に向けても広く参加者の募集を始めたと発表した。同日、都薬のホームページに募集フォームを掲載した。都薬の髙橋正夫会長は支援の長期化が予想されるとした一方、人材の確保に苦慮しているとし、協力を呼びかけている。

 都薬では2日に災害対策本部を設置。8日には日本薬剤師会の要請を受け、地区薬剤師会に対して薬剤師派遣の依頼を周知した。すでに「先遣隊」として10~14日の間、3人1グループを2班、計6人を派遣している。

 髙橋氏は、支援の長期化が予想されることから「切れ目のない派遣を維持することが重要」と指摘。一方、15日以降については参加希望者が足りず派遣の見通しが立っていない状況だという。そこで、非会員の薬剤師に向けても広く参加者を募集することにした。東日本大震災でも同様の対応を行った。

 募集のスケジュールや登録フォームなど、詳細は都薬のホームページに掲載されている。募集に当たっては、余震が続いていることや、厳しい寒さの中、危険を伴う支援活動となり得ることを十分理解した上で申し出るよう依頼している。

●先遣隊は穴水町・輪島市で活動

 髙橋氏は会見で、10日から派遣している災害支援薬剤師6人の活動経過も報告した。移動手段となるレンタカーが金沢駅周辺で確保できないことから、新高岡駅から車で移動。石川県薬との連携の下、11日には穴水町、12日からは輪島市で活動しているという。

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