武見敬三厚生労働相は18日、能登半島地震で被災した石川県を視察し、1.5次避難所のいしかわ総合スポーツセンターに特設の診療所を設置するよう指示した。現場の声を聞き、緊急で対応することにした。
武見厚労相は、被災者に医療提供している国立病院機構金沢医療センターや、2次避難を受け入れている特別養護老人ホームなどを訪問した。
総合スポーツセンターでは、避難所生活者に通常の診療を受けさせる診療拠点を、速やかに特設してほしいとの要望を受けた。厚生労働省は県庁と連携し、特設の診療所拠点を設置することにした。
武見厚労相は、1.5次避難している人はほとんど高齢者で、介護度の高い人も多いと指摘。「1.5次対応の当初の想定にはなかったような医療的な対応が、初動時期から必要」と述べた。
ほかに、▽2次避難先の拡充▽施設の資機材や職員の勤務手当の支援▽他県からの介護職員の派遣▽病院・介護福祉施設と2次避難所間の移送に関する国費による財政支援―なども実施していくとした。【MEDIFAX】