特集災害と闘う

【無料公開】1.5次避難所含め薬剤師派遣継続

能登地震で日薬、「順次縮小」予定

2024/2/15 12:58

 日本薬剤師会で災害対策を担う山田卓郎常務理事は14日の会見で、能登半島地震への対応状況を報告した。被災地では通常医療が戻りつつあり、日薬スキームによる支援薬剤師やモバイルファーマシー(MP)の派遣を順次縮小していく予定だと説明した。ただ、特に1.5次避難所への派遣がどこまで必要か先が見通せないため、日薬として引き続き支援薬剤師を募り、派遣していく考えを示した。

 ピーク時には5台が導入されたMPは、13日時点で2台まで縮小。日赤の医療チームが仮設診療所を設置する珠洲地区と、JMATが活動を継続する門前地区で活動を続けている。輪島、穴水、能登の3地区はすでに派遣を終了した。

 支援薬剤師は、8日付で穴水地区への派遣を終了。他の地区も順次縮小する予定だが、1.5次避難所となっているいしかわ総合スポーツセンター(金沢市)に関しては「まだ先が見えない」(山田氏)ため、今後も支援薬剤師を募り、19日以降は全体で「1日7チーム程度」(1チーム3人)の派遣を続けていくとした。

 このほか、避難者の休養施設として七尾港に停泊している船舶「はくおう」「なっちゃんworld」には新潟・長野両薬剤師会から1日当たり1~4人が派遣されているが、19日以降は日薬スキームから1日当たり1~2人を派遣する予定。

 13日時点で、日薬が派遣した支援薬剤師は延べ1092人、MPの乗員は472人の計1564人となった。

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