特集災害と闘う

【無料公開】薬局・ドラッグ各社、被害・対応状況を報告

クオールHDは本社スタッフ11人を派遣

2024/1/4 16:19

 1日に発生した能登半島地震を受け、薬局・ドラッグストアチェーンが相次いで被害・対応状況などをホームページ上で報告している。クオールホールディングス(HD)は、店舗建物が損壊し、停電、断水、医薬品の散乱などにより、4日午前9時時点で石川県内の計3店舗が休業していると報告。また、3日には薬剤師7人を含む計11人の本社スタッフを北陸エリアに派遣し、医療体制復旧に向けた支援活動を行っていることを明らかにした。

 同HDは4日、地震に対するグループの体制を発表。2日早朝に対策本部を立ち上げ、状況の詳細を確認していると説明し、4日午前9時時点で石川県能登町の2店舗、七尾市の1店舗が休業していることを報告した。

 またアインHDは同日、地震の影響により能登町の1店舗と穴水町の1店舗が臨時休業していると発表。日本調剤も、輪島市の計3店舗が臨時休業していることを同日付で発表した。

 クラフトは4日、能登町の1店舗が休業していることを報告。たんぽぽ薬局では「穴水町の1店舗をはじめ、一部復旧が必要な店舗もあるが、すでに臨時的な営業は開始している」と説明している。

 ファーマライズHDは3日、石川・富山・新潟各県におけるグループ店舗の状況を発表。人身ならびに設備などへの大きな被害はなく、同日午前11時半時点で全ての店舗が営業していることを明らかにした。

●クスリのアオキHD、地震の影響で7店舗が営業中止

 一方、ドラッグストアチェーンでは、クスリのアオキHDが4日、北信越5県におけるグループ365店舗のうち、同日までに7店舗が営業を中止していると発表。「特に、震源地に近い能登方面の店舗では店舗建物の被害なども見られ、復旧までには一定程度時間を要することが見込まれる」と説明している。

 また、ウエルシア薬局は4日時点で石川県珠洲市の1店舗が休業していることを報告。コスモス薬品は、4日午前8時半に更新した情報で、輪島市の1店舗、七尾市の2店舗の計3店舗が臨時休業すると発表した。

 このほか、マツキヨココカラ&カンパニーも2日付で「グループの一部店舗において、臨時休業や、開店・閉店時間を変更する場合がある」と報告した。
 

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