日本保険薬局協会(NPhA)は5日、能登半島地震による会員企業の被災状況を公表した。同日午前11時現在、石川や新潟など5県で21社129薬局の被害を確認。このうち13薬局が営業できない状態だという。石川県では店舗内で被災した40代の男性薬剤師が重傷を負った。
被災した129薬局の内訳は、▽石川県70店舗▽新潟県29店舗▽富山県27店舗▽福井県2店舗▽三重県1店舗―。被害状況は、▽医薬品などの落下・散乱▽津波による停電▽浸水▽床や天井、内壁、外壁の破損▽分包機の故障▽液状化による駐車場陥没―などが報告された。
また石川県では、店舗内にいた40代の男性薬剤師が重傷を負った。けがの状況など詳細は明らかにしていない。
●対策本部設置、石川に調査チーム派遣
NPhAは2日に災害対策本部を立ち上げ、会員企業の店舗に電話で1軒ずつ被害状況を聞き取った。4日には災害対策・社会貢献委員会の3人を調査チームとして石川県に派遣し、現地の状況の確認に当たっている。